単細胞生活

病院

自慢になりませんが、子供のころからケガと病気をやたらとしてました。
一度数えたら診察券が100枚くらいありました。
まだ行ったことのない科は精神科と泌尿器科、肛門科くらいです。
そこもいずれはお世話になることでしょう。
患者のプロですね。
ホント自慢になりませんが。

これだけ行くと医者にもいろいろいることがわかります。
金もらってんだからちゃんとせえ、と言ってやりたいことも多々あります。

私たちが病院に行く理由はただひとつ。
痛みをとってほしい。もう痛くならない方法を教えてほしい。
これだけなんです。
薬がほしい。だから処方箋を書いてほしい。
これだけなんです。

頭痛がひどくて、近所の大きな病院に行きました。
もともと片頭痛もちなのですが、種類の違う頭痛がひどいせいで片頭痛にもなったりします。
この種類の違う頭痛は首の向きを変えると涙が出るほど痛いんです。
肩こりからきているか、子供に流行していた髄膜炎のどちらかだと思って行きました。
大きい病院では内科にも何人も医者がいました。
どういう振り分けかは知りませんが、私は一番端のおそらく風邪とか下痢とか、そんな急性の症状の人を診る医者にあてられたようです。

名前が呼ばれて入室すると、30歳くらいのメガネをかけたまるっきり貫禄のない医者がちょこんと座っていました。
「どうしました?」
「あの、頭痛がひどくて。まずですね、私は片頭痛もちなんですが、それとは別に・・・。」
「あ、ごめんね、僕専門が消化器なんだよね。頭痛あんまりわかんないや。」
と言っておもむろに「家庭の医学」の詳しい版みたいな本を広げました。
「えーと、片頭痛ね、あったあった。ええと、こういう症状ありますか?」
「あのこの片頭痛ではなく、こっちのです。ちなみにこの薬は飲みましたが効きません。
片頭痛はあの自分でどうにかするんで、そうでなくて首の向きを変えると痛むこの・・・。」
「ああ。あのお、頭痛はなるべくでっかい脳神経外科に行ったほうがいいですよ。
ここからだと近いのは○○か××ですね。今から紹介状書きますか?」
「けっこうです。」
ある意味変に診察されて効かない薬出されるよりはマシかもしれませんが、話くらいは聞いてほしかったなあ。

その足でそのまま脳外科に向かった私。
ここはすっごく込んでます。
問診票を書くと、問答無用でMRIとレントゲンを撮られました。
待つこと2時間。座っているのがつらくて涙出っ放しの私。
やっと診察室に呼ばれると、
「ああ、MRIもレントゲンも綺麗ですね。脳みそ、びっちりつまってますよ。血栓も腫瘍もありませんな。」
「でも頭痛があってですね。」
「多分肩こりからくる緊張型ですね。肩にシップでもしてみてください。それと片頭痛。じゃ、片頭痛の薬だしておきましょう。」
「こういうのとこういうのは飲んだけど効きませんでした。」
「では違うのを試してみましょう。これも効かないかもしれませんけどね。」
終了。
会計へ行くとビックリ。「7000円です。」まあMRIなんてしたからね。
薬局へ行ってさらにビックリ。「1錠300円で14錠ですので4200円になります。」
げ、高い!そんな効くかどうかわかんないものを14錠も出しやがって。

肩にシップ貼ってもちっとも頭痛は治らず、1週間くらいしたら自然とよくなりました。
高い薬はまるで効きません。今でも片頭痛はイブA錠で治してます。



ウサ子は生まれたときから脂漏性湿疹や乳児湿疹ができやすく、案の定アトピー性皮膚炎になりました。
生まれてから通っていた近所の小児科は本当に親身になってくれる上、的確な診断をしていただいており、皮膚科になんか行かなくともそこで抗アレルギー剤や保湿剤・ステロイドなんかを出してもらっておりました。
ところがあんまりにも熱心で信頼の厚い先生だったために、常にまんぱいの患者が訪れ、毎日超多忙だったせいでしょうか、先生自体が急な心臓発作で亡くなってしまったのです。
大変お気の毒でしたが、正直子供をどうしようと途方に暮れたのも本当です。

で、けっこう皮膚科として名高い先生のところまでみてもらいに行きました。

その先生は女医さんで年の頃は60前後。看護婦さんもみな50歳以上の女性ばっかりの病院です。
実は高校の同級生のお母さんがやっている病院でしたので、なんとなく親しみを持っていきました。

先生は大変厳しく、「アレルギーは生活自体を変えなきゃいけない」みたいなことを言っていろいろと注意書きを渡されたりしました。
数回通いましたが、あまりよくなりません。
ある日、何を食べたのか知らないけど、ウサ子の体のあちこちに突然真っ赤な湿疹ができたことがありました。
薬はまだありますが、そこの病院にとんでいきました。

「昨日から急にこんなボツボツができたんです。」
「急にってね、急にこんなになるワケがないでしょ?日ごろのスキンケアが足りないだけなのよ。薬は?もうなくなったころでしょう?」
「いえ、まだありますが。」
「ほら!塗り方が足りないのよ。ちゃんとしょっちゅう塗らないからダメなのよ。お母さん、治したくないんだねえ。可哀相にね、ウサ子ちゃん。」

ブツ!切れましたね、私は。

「あのね、治したくなくて病院までわざわざくる人がどこにいますか?治したいからくるんでしょ?
薬の塗り方が足りないならもう少したくさん塗れとかしょっちゅう塗れとか言えばいいだけじゃないですか?
それともあれですか?そういう言い方をして親の自信をなくさせて自覚を促すのが作戦ですか?
それなら逆効果だと思いますよ。意地悪を言う人だと信頼を失うだけだと思いますが。
それとも面倒なのでもう来て欲しくないだけなんですか?」

あまりの勢いにびっくりしたのか、医者はタジタジしながら、
「い、いえね。意地悪のつもりはなかったんだけど。わかってるならいいのよ。
わからない人もいるからね。ちゃんと来て欲しいし。」
と言ってそそくさと出て行ってしまいました。

腹の虫がおさまらなかったのでもう二度とそこには行きませんでした。
うわさでは若い女性の患者にはみんなにこうして怒るんだとか。
泣いたよ、って言う人も少なくありません。

でも結局それからすぐにその医者は引退してしまったようでした。
その医者が説教したい本当の理由は何だかわかりませんでしたが、
患者って別に医者にお坊さんの説法や講演会みたいなものを聞きに行っているわけではなく、
あくまでもただ病気やケガを治したいだけなんです。
悩んでいることにはその悩みを医者として専門的に答えてくれればいい。
医者の技術と的確なアドバイスに報酬を払っているのです。
ドクターコトーみたいな人がいれば、それはいちばんいいですけどね。

診療拒否する若い医者から説教する女医まで、とにかく医者もいろいろいるってことで。
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by dayu2004 | 2005-06-13 15:01 | 非日常(社会?)
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