単細胞生活

「しろのあお」 by上大岡トメ

しろのあお 小学生に学ぶ31コのこと
上大岡 トメ / 飛鳥新社





「キッパリ!」という著書がベストセラーになった作者の最新作です。
小学4年生のあおが学校で起こった身近なことからいろいろと学んでいる姿を見て、
自分もそうだったかな、って改めて考えると言った内容ですが、
あおに起こった出来事はマンガだし、それについての検証は各1ページ弱。
そういうものが31項目にわたって書いてあり、30分もかからずに読み終わってしまいました。

例えばね、「クラス替えしてイヤなやつと同じクラスになってしまって、1年間暗いなー、なんて言ってたのに、すぐケロっと慣れちゃう。」とか、
「遠足のオヤツに集めているブロマイドつきのお菓子だけをいくつも買ったのに、全部持っているブロマイドだけだった。でもたまにはこだわることも大切だよね。」とか。
あんまりマジメに学んでないところが絶妙でよかったですね。

この本ではありませんが、子供が幼稚園や学校に入ると自分もまたそういう集団生活に入った気持ちになるから不思議です。
そして子供がいろんなことを発見してそれを報告すると、自分も初めてのできごとのようにビックリしているからまたまた不思議です。
4年生のピヨ子は大げさなわりには、学校で起きる事件はかなりクールに受け止めているのですが、
2年生のウサ子はとにかく毎日「事件があったの!!」って帰ってくるんです。

「たっくんがね、はーちゃんに向かって、『お前はねえちゃんの子分なんだよ』って言ったら泣いちゃったの。ウサ子はピヨ子の子分じゃないよね。」とか、
「シュンちゃんがね、4年生のユータに背中に雪入れられて泣いちゃったの。大きい子が小さい子をいじめるのはよくないよね。」とか。
真っ当です。
「そうだね、よくないね。ウサ子はそういう4年生にならないようにしようね。」なんて教科書みたいなヤリトリをしたりします。
そんな小さな事件でもいろいろと学んでいるウサ子って、誰に似たのかマジメすぎ。

で、ピヨ子が1年に1回くらい「事件だー!」って言って帰ってくるときは、本当に大事件。
しかもそこから何も学んでいないことは明白。
「一緒に信号待ちしてた3組の女の子が車にはねられたさ。」とか、
「タクが橋から落ちてレスキュー隊がきたさ。」とか。

あるとき、「お母さん、今大事件があったんだよ。教えてほしい?」
「ん?何?すごい事件。」
「あのね。あのね。」もったいぶるピヨ子。
「今ね、エレベータに乗ったらね、スーツ着た知らないおじさんも一緒に乗ってきてね。
おじさん急にチンチン出して、『お姉ちゃん、触って』って言うんだよ。
ね、事件でしょ?」

それは大事件でしょ。早く言えー!
警察を呼びました。
[PR]
by dayu2004 | 2005-07-07 17:03 | 読書
<< ぶっくばとん 「耳が聞こえないの!?」 >>