単細胞生活

「女王の教室」と「ドラゴン桜」

この夏スタートのドラマは実はけっこう面白そうなものが多いんです。
イチオシは「電車男」ですね。予想してたよりかなり面白かったです。
あと「今、会いにゆきます。」と「スローダンス」もまあまあな感じ。

そんな中似ているようで似ていない、「ドラゴン桜」と「女王の教室」、この二つの教師のドラマはけっこうセンセーショナルなんですよ。

教師のドラマといえば最近では「ごくせん」。
任侠一家のお嬢ヤンクミがどうしようもない不良生徒たちに、
「おまえら、仲間だけは決して裏切っちゃなんねえ。」と言い、
勉強なんかできなくても「おまえらサイコーだよ。」と言ってしまう、
生徒愛に溢れた先生の話です。

思えば「GTO」の鬼塚ティーチャーも、
生徒のためなら自分なんかどうなってもいい、みたいな感じでした。
とにかくこの二人は自分の生徒というだけで無条件で愛してしまってるし、
生徒の尻拭いが自分の役目だと思っている先生たちです。
でもそのおかげでどっちもすごく感動しちゃったんですけど。(単純だなあ)

ところがこの「ドラゴン桜」の桜木(阿部寛)と「女王の教室」の阿久津(天海祐希)は全然違います。
桜木はバカ高校の生徒たちを相手に、阿久津はイマドキの6年生を相手に、
「社会というのは一部の特権を持った人たちのために成り立っていて、
あとの人たちは難解な法律によって、年金や税金をたくさん払ってしまって損している。」
桜木は「おまえらは騙されている」と言い、阿久津は「目を覚ましなさい。」と言う。

それを打破するためには勉強するしかない、自分がその特権階級に入るしかないと言い切ります。

桜木は学校経営を立て直すための手段として、偏差値30ちょいの高校3年生を東大に入れると豪語し、その言葉にのってきたものだけに勉強させるつもりです。
一種のハッタリのようなもの。

でも阿久津はクラスの生徒全員を相手に本気でそう言います。
クラスに順位をつけ、成績のいちばん悪いもの、もしくは逆らったものに「学級代表」とは名ばかりの雑用係を押し付けます。
抗議する親や先生を難なく懐柔し、子供たちは恐ろしいのでタッグを組むこともできず、逆らうこともできず、ビクビクしながら日々を過ごしていきます。
何のために彼女はそんなことをしているんでしょう?
うちの子供たちだったらどう反応するんだろう。ドラマはなぜか黙って見てましたけどね。
そんな堅いことは抜きにしても、生徒役の子供たちが好演していて見応えあります。
最近の子役はホントに上手。

同じ子を持つ親として、本当は学校に何を求めてるんだろう、って思いながら見てました。
幼稚園なら子供たちには最低限の人間関係のルールを覚えながら楽しく遊んできてほしい。
そして押し付けがましくない愛情に溢れた先生に見守っていてほしい、ってただそれだけで朝送り出します。
子供の一人ひとりが何がいちばん好きなのか、何がいちばんキライなのか、それがわかっていてくれさえすれば、後は余計なことはしていらないというのが本音です。

子供も小学校低学年だととりあえず学校に行きさえすればいいんです。
教科書に書いてあるくらいの学習内容と、行き帰りの安全と、今何をすべきかちゃんとわからせてくれればいいんです。
あと悪いことしたときにガッツリ怒ってほしいのと、がんばったときに褒めてくれればいいかな。

ところがそのあとはやっぱりちゃんと勉強を教えてほしいって言うのが正直なところかな。
桜木流に言えば騙されないためには、それからきちんと仕事して生きていこうって思うためには、ホントにある程度の学力は必要です。
面倒くさい法律の本や、小難しい契約書を読んでもとりあえずは理解できる文章読解力と、税金を無駄に払ってたら還付してもらえるだけの計算能力。
それくらいの基本が身についてほしい。
そこから後は本人次第。勉強しなきゃいけないと思えばするでしょう。

その基本は小学校3年生くらいから中学生までですよね。
このときにきちんと学習の基礎ができていれば、あんまり騙されないで生きていけそうです。
逆にこのとき先生に手を抜かれて基礎ができていないと後からけっこう痛いです。
だからこそ授業できっちり教えてくれて、それをきちんと聞く姿勢に子供を持って行ってくれるような先生なら、それ以上のことは何もいりません。



高校1年のときの担任のドンちゃんは、入学式の日、教室に集まった生徒の名前と顔を既に全部覚えていました。
中には指さされて、「○○はXX中学出身でバスケをやっていたろう。高校でもバスケやるのか?」と言われて呆然となった子もいました。

ドンちゃんの数学の授業は、ハードです。開始とともに10分間テストをします。
それが終わると前回の授業でやったテストを成績のいい順に返します。点数も発表。
さらには平均点や偏差値なども書いた統計表も配られます。
これに5分費やして、そこから授業スタート。
先生が話している間は何も書いてはいけません。ただじっと黒板を穴があくほど見つめます。
ときどき、先生は振り向きざまに生徒をあてます。
眠そうにしていると必ずあたるし、そうじゃなくても誰にあたるかわからないので緊張しっぱなし。

黒板に字を書くスペースがなくなったとき、10分間のノートタイム。
板書を急いでノートに写します。
まず問題を写して赤ペンで四角く囲み、ドンちゃんの難解な字を解読しながら丁寧にでも急いで「解き方」を写します。
しかも先生最後まで答え書いてないし。^^;
ドンちゃんは左から少しずつ黒板を消していきます。のんびりしているヒマはありません。
黒板を全部消し終わると後半スタート。
ちんぷんかんぷんになった人は昼休み自主的に勉強会。
っていうか最初のころはほどんどの人はパニック状態。
誰も遊びに行かずに勉強します。わからないところは賢い人が強制的に先生役。

帰宅したらその日のうちにノートを綺麗に書き直し、解き方を隠してもう一回解いてみて次の日の授業に備えます。
でないと、あんまりひどい点数取ったら恥ずかしいんです。
いつもより悪いとみんなに「今日はどうしたの?」とか聞かれるんですよ。
逆にいつもビリっぽい人が5番くらいに入ると、「やったね。」と皆心底彼の努力をたたえたものです。
あ、私は常に真ん中くらいでした。

でもね、ふと気づいたとき、先生は毎日テストを作って採点して、点数を書き写して統計出す、ってことを担当のクラス分やっていたワケなんですよね。
名前も顔写真と席順を必死に覚えたみたいです。内申書も熟読して。
ドンちゃんは生徒よりももっと努力してたんですね。
そういう先生の努力が生徒にも伝わるんでしょうね。
みんなも最後は文句も言わず、その後転勤してったドンちゃんにはみんな号泣して送りだしたものでした。
先生が口さきばっかりだったりその場限りだったりすると、それがわかって勉強する気は皆無になりますよね。去年のピヨ子がそれだった。

先の阿久津先生も、見えないところで努力をしているのがよくわかります。
生徒一人ひとりを徹底的に調べ上げ、家庭環境から趣味までよく判っているようです。
そしてやっぱり初日から子供の顔と名前を覚えていました。
授業もすごくきちんとやってたみたいですよね。
レアもののたまごっち(でもうちのと一緒だった)、ネットオークションで落としたんでしょうか?
それもかなりの努力だわ。ww
そんなのも含めて見逃せないドラマになってます。

ちなみに私の高1のクラスですが、みんな数学の成績ものすごくよくなりました。
大学受検のときも数Ⅰだけは全員あんまり苦労しなかったんです。
三年生の最後までドンちゃんに勉強習いたかったなあ。

桜木先生の東大もあながち不可能とは言えないかも。
でもできれば東大には、小さいときからお金かけたり無理やり勉強させられた人じゃなく、
勉強が好きで研究したいって思っている志の高い人に行って欲しいんですよね。
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by dayu2004 | 2005-07-14 14:57 | テレビ・映画
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