単細胞生活

2005年 07月 05日 ( 1 )

「耳が聞こえないの!?」

ピヨ子の口癖です。
ずっと一人でしゃべってるのに、誰も返事をしないと決まってこういいます。
「耳が聞こえないの?」

昨年の今頃でしょうか?
ピヨ子自体の耳が悪くなったように感じたことがありました。
「え?今何て言ったの?」と聞き返すことがしばしば。
「は!?何!?」だんだん語気が荒くなってきます。
お友達にもそうやって怒鳴るので、見ていてこっちの方がハラハラします。
生まれつきのデカイ声も、このところ大きさがさらに増したように思えますし。

その2、3週間ほど前に二段ベッドの上で姉妹でふざけているうちにケンカになり、
タオルケットの引っ張り合いになりました。
ウサ子の手がツルっとすべり、タオルケットがスポンと抜けた拍子に、ピヨ子はふっとびました。
そして天井のハリの角に耳のすぐ後ろを強打しました。
絶叫し転げまわって泣くピヨ子。大きなたんこぶができましたがその腫れもすぐにひきました。

ですが、そのあとからどうにも耳の聞こえが悪いのが顕著になった気がします。

ウサ子が学校から「アレルギー性鼻炎の疑い」という紙をもらってきました。
耳鼻科に行ってハンコをもらってこないといけません。
で、ついでにピヨ子も連れて行ったのでした。

先生に事情を話し、診察をしていただきます。
まずウサ子から。
ピヨ子は先生の机の横にあるカゴの中にぬいぐるみが山になっているのを目ざとく見つけました。
ゴソゴソ探していますが、私はウサ子の診断に夢中。
「これが鼻の中ですよ。」とカメラを入れて見せてくれました。
結局副鼻腔炎だとわかりました。蓄膿症になる一歩手前でした。
来てよかった。次はピヨ子だ。

ピヨ子は診察イスに座るやいなや、先生に向かって、「パペットマペット」と言いました。
両手にはアンパンマンかなんかのパペットがはめてあります。
「ぶ」不意をつかれて先生は笑ってしまいました。ひとしきり先生とおしゃべりするピヨ子。
停めなければいつまでもしゃべっていそうです。
「もういいから。あの、この子なんですけど、さっき言いました通り頭をぶつけて以来耳の聞こえが悪いみたいなんです。」
「ここの骨が折れたり内出血したりしますと、その血の塊で耳の中をふさぐことがあるんです。レントゲンを撮ってみましょう。」
「え?何?血の何?カタマリ?血が固まるの?で耳のどこをふさぐの?」
というピヨ子の質問を途中でさえぎり、ダッシュでレントゲンを撮りに行って帰ってきました。
その他にも耳の細かい検査などもしてもらいます。
小1時間はかかりました。夜5時から診療する病院です。
食事してから来たのでもう7時半ごろでした。ウサ子はぐっすり寝ています。

開始時間には込んでいた患者もポツポツとなって、待合室にもピヨ子の喋り声くらいしか聞こえなくなったころ、やっと名前が呼ばれました。
神妙なおももちで診察室に向かう私。ウサ子は起こされて機嫌が悪く、ピヨ子はまたぬいぐるみのかごに直行します。
ぬいぐるみを掴みかける直前で捕獲して襟首捕まえてイスに座らせました。
先生の机にはピヨ子の頭蓋骨の写真が。

「ガイコツだ~!ひええ!」いちいち大げさなピヨ子。
でもそれを聞いてウサ子は私の後ろに隠れてしまいましたが。
「で、どうでしたか?」
「骨も折れてませんし、血の塊も何もありません。耳の聞こえも大変よく、正常です。」
「じゃあ聞こえが悪くなったように感じたのは?」
「お子さんの性格だと思います。
ピヨ子ちゃんは相手の発言の一箇所でもわからないところがあったら聞き返さないと済まない性格なんじゃないですか?
他の人ならまあいいや、って聞こえなくてもごまかすところを、一言一句聞き漏らすまいと納得行くまで聞き返しているんじゃないでしょうか。」

・・・
おっしゃるとおり!

病気かと思うほどにしつこいだけだったんですね。
ピヨ子の耳は正常でした。
性格が異常なだけでした。
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by dayu2004 | 2005-07-05 11:03 | 家族