ウチの夫はかなりマメ。
A型で几帳面。
マメさで営業成績を上げてきたヒトですから。
私もA型、でもかなりズボラ。
共通の友人に、「だゆうがばらまいたものを夫さんが『しょうがないな』って言いながら拾ってきれいにしている感じだよね。」って、結婚する時に言われたの。
言い得て妙。
結婚式もかなり完全に仕切ってくれちゃいました。
ラクっちゃラクだけど、普通のお嫁さんは耐えられないかもね。
ところが親戚の中には、夫なんか目じゃないほどマメなヒトがいます。
『
練馬のおじちゃん』
その名の通り練馬区在住。
父の長兄。今70歳くらいだろうか。
おじちゃんはものすごーくマメなヒトです。
ですが予想に反してB型です。
おとめ座のB型です。
うちの妹と同じです。
ちなみに妹もものすごーくマメなヒトです。
おじちゃんは自分の関係することはとにかくすべてを網羅していないと気がすみません。
関わりのある人物がそのとき何をしているかを完全に把握していないと気がすみません。
近くに住んでいないので、5年に一度くらいしか会いません。
でもウチの家族のこともよく知ってます。
仕事のときは鬼のようなウチの父(B型)は、プライベートは何の頼りにもなりません。
ウチへの連絡は専ら母(A型)のケータイへ。
ウマが合うらしく仲いいんですよね、おじちゃんとウチの母。
先日、父の次姉のご主人が亡くなりました。
東京のヒトです。原宿に住んでます。
練馬のおじちゃんが連絡係になり、
一人だけ生まれ故郷にずっと住む弟一家に電話をしてきてくれました。
って私の実家ですが。
もちろん母のケータイへ。
「
現在、電源が入っていないか電波が届きにくくなっています。」
何度かけてもそのメッセージ。
実は夫婦そろって海外旅行していました。
仕方ないので、実家の電話にかけたらしい。
ですが平日の昼なんです、妹3人はみんな仕事に行っているんです。
おじちゃんは何度も何度もかけて、やっと5時につながりました。
末の妹が電話に出ます。
妹は両親不在の旨を伝えました。
「明日の夕方5時ごろに着く飛行機で成田に帰ってくる予定です。」
おじちゃんは納得して電話を切ったと言っていました。
次の日。
朝から私の家の電話がなりました。
夫はカゼひいて家でゴロゴロしています。
電話の主は練馬のおじちゃん。
何にも知らなかった私はビックリしました。
「でね、だゆうちゃん。
あんたに頼みがあるんだが。
パパとママが何時の飛行機で帰ってくるか調べておいてくれ。
オレ、その時間にママに電話するから。」
調べておいてと言われても、大体旅行に行っていたのさえ知らなかったんだから。
そういや先々週そんなことを言ってたっけ。
でも日にちも曖昧な今、時間なんかわからんだろう。
妹たちは仕事に行ってるし、でも急いでいるようなのでどうにかしなくっちゃ。
色よい返事をしてしまった手前、仕方ないので妹3人に順番に電話をかけました。
みんな仕事中です。
1番上の妹(マメなB型)は本当に忙しそうだったので、事情だけ聞いてさっさと切りました。
2番目の妹(典型的B型)は学校の先生なので、午前中は授業中だからはなっから諦めました。
で、結局末の妹(A型)に電話を入れます。
市営の福祉事務所で働く妹は、そんなに忙しそうではなかった(と勝手に思っているだけ)。
「言ったのに。夕方着く飛行機だって言ったのに。」
妹は明らかに機嫌が悪い。
懇切丁寧に両親の日程を教えてあげたそう。
「でもあんたさ、ちゃんとした時間言わなかったでしょ。」
「まあね、5時くらいって言ったのよ。」
「だから不安になったんだよ。おじちゃんカンペキじゃないとダメなのよ。」
「今手元に日程表とかないよ。」
「いいの。旅行会社と、大体の到着時間だけ教えて。」
横でウロウロしていた病気の夫にネットで検索してもらい、
○×航空の何時発の何便、何時成田着、ってとこまで完全に調べあげました。
(さすが我家随一のマメ男くん)
「なんなら出発する前に向こうの空港に電話入れておいてやろうか?
それなら確実に捕まえられるよ。」
いえ、そこまでは。
おじちゃんは時間が知りたいだけだから。
いやまあ、大騒ぎさ。
家族総動員とはこのことさ。
(私は電話しかしてないけど)
で、おじちゃんに電話する私。
「おじちゃん、5時15分成田着だったよ。○×航空の何便だから。」
「おう、そうか。じゃあ6時ごろ入国手続き終わるから、そのあと夜更けまでには電話しておくわ。」
夜更けまでに電話しておくんじゃ、細かい時間はどうでもいいんじゃ、と思ったアナタ、
マメな人はキチっとした時間を聞いておかないと不安になるものなのですよ。
末の妹も「5時くらい」じゃなく「5時15分到着予定の」とひとこと添えれば、
おじちゃんは納得してこんなに大騒ぎにはならなかったんです。
マメなヒトにはなれないけれど、
マメなヒトの扱いには慣れている私。
でもそれ以上にやっぱり夫はマメだった。
最初からおじちゃんと夫とで話をさせておけばよかった。
「おじちゃんの気持ち、オレわかるなあ。」
そうかい。
私には全然わからないよ。