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単細胞生活

歌う赤ちゃん

10年近く前、我家には「ウタウアカチャン」という妖怪がいました。
いえ、妖怪じゃなくホンモノの赤ちゃんだけど^^;

先に言っておきますが、長女ピヨ子の特徴といえば「ウルサイ」こと。
1.声が大きくてウルサイ。
2.口数が多くてウルサイ。
3.文句が多くてウルサイ。
4.すぐはしゃいでウルサイ。
5.耳障りでもあるが目にもウルサイ(落ち着きがなくて目障りです)。

ピヨ子は生まれたときからものすごく声が大きく、夫が病院のエレベータを降りた瞬間から新生児室にいるピヨ子の泣き声が聞こえたという逸話があるほどです。

赤ちゃんのときのピヨ子は放っておかれると、騒音公害になるくらいの大声をあげて泣くので、私は家事なんかそっちのけでとにかくピヨ子の相手をしていました。
当時赤ちゃんの世話以外にすることのない私でしたから、ずっと童謡のCDをかけたり、ピヨ子が2ヶ月くらいのときから絵本を読んでやったりしていました。
(ウサ子には全くしていません^^;)

「だーだー」と言っていたピヨ子は10ヶ月くらいのときから「アンパンマン」とか「ちょうちょ」とか意味ある言葉を話し初め、童謡に合わせて頭をグルグルして踊ったりしていました。

そんなある深夜のこと。
全く寝ないピヨ子を寝かしつけるためドライブをしていたときのこと。
車の中でも童謡のCDをかけていた私たち夫婦でしたが、CDに合わせてどこかから「あ~いあい♪」という歌が聞こえてきました。
家の明かりも店屋の看板も消え、街灯だけがつき、行き交う車も少ない深夜2時。
「あ~いあい」はすすり泣くようにどこかから聞こえます。
運転する夫にも聞こえたようで、「お前が歌っているんじゃないよな?」といぶかしげ。
暗い中恐る恐る横のチャイルドシートを見ると、すました顔してピヨ子が歌っています。
「あーいあい♪」
ピヨ子11ヶ月のできごとでした。

それから数ヶ月でピヨ子の歌のレパートリーは着実に増えていきました。
1歳3ヶ月で断乳したピヨ子でしたが、その直前まで「おっぱい♪おっぱい♪」と作曲しながら近づいてきたものです。
童謡はなんでも歌えますが、あとはふりつきで「がっちゅだじぇ(ガッツだぜ)」と「チカゴロあたちたちは~い~カンジ!(タイトルど忘れのパフィー)」。
それとエンドレス「ABCソング」。一生終わらないので聞いているとクタクタになります。
スーパーでカートに乗るどこからどう見てもただの赤ん坊が、言葉はっきりと歌う姿には通りすがりの人がマジメにギョッとした顔をします。
私はただ恥ずかしいばかり。
なんかスゴイ気持ち悪いもの、そうまるで妖怪を連れて歩いているような気分なのです。
よその赤ちゃんは歌なんか歌いません。
「ばーばー」「あぷぷ~」なんてカンジでとっても可愛いんです。
赤ちゃんってはっきり喋らないから可愛いってのもあるんですよ。

しかし妖怪「ウタウアカチャン」も幼稚園で叫んで歌うことを覚えてからは、悲しいくらいのオンチになりました。歌うことも楽しくなくなってしまったようでした。
そのあとピアノ習わせてからはだいぶ治ってきたけど。

あ、でも今は妖怪「ウタウネエチャン」になりつつあります。ずっと歌ってます。
喋ってないときは歌ってます。
給食食べながら歌っているそうです。
隣の男子が気の毒でしょうがないです。

はっきり言って聞いてるほうの耳が痛いくらいなんです。
静かで困るときは言ってください、お貸しします。
by dayu2004 | 2005-05-16 14:50 | 家族
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